このブログ記事は、地酒専門店「酒逢(さけおう)」が、入荷ごとに実際に開栓・試飲して記録しているテイスティングレビューです。商品ごとの香り、口当たり、旨み、余韻、飲み方、相性の良いおつまみを、購入前の判断材料としてできるだけ具体的に紹介しています。

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きめ細かいシュワシュワが心地良いスパーリング、そして数分後に現れる吟醸の王道 | 出羽桜 とび六、青く爽やかな香りが弾ける本生にごり

出羽桜 微発泡 吟醸にごり とび六 本生

#試飲 ができる、こだわりの #地酒専門店酒逢

本日も元気に13時より営業致します!

さて、本日も新入荷のご案内
山形県の #出羽桜酒造 さんより新入荷!

#出羽桜微発泡吟醸にごりとび六本生
1925円/720ml
(日本酒度・酸度 非公開 精米歩合 50% alc 15度 )

*** 圧縮6行お酒紹介🍶 ***

① 関連ワード:出羽桜/でわざくら/出羽桜酒造/山形/吟醸/瓶内二次発酵/おりがらみ/微発泡/生酒
② 無理矢理ひと言で →【季節限定・”吟醸の出羽桜”の辛口シュワシュワ吟醸】
③ 万人受け度  ★★★★★
④ ストーリー性 ★★★★★★★★★★
⑤ 推奨飲み方:キンキン・常温
⑥ お勧めのアテ:串カツ、クリームチーズ酒盗和え、BBQ、カキフライ、餃子

より詳細は以下の文章をご参照😁

*** 圧縮終わり ***

公式の商品紹介を以下引用

“脂っこい肉料理などに合う日本酒を目指したドライタイプのスパークリング吟醸酒です。酵母が生み出した「自然の炭酸ガス」が楽しく、心躍る飲み口です。乾杯酒から食中酒、食後酒まで幅広くお楽しみいただけます。微発泡の爽やかな喉越し、ドライタイプの甘すぎない風味が絶妙です。”

“アルコール発酵では、酵母が糖をアルコールに変換する際、同時に炭酸ガスも生成します。「とび六」は、この酵母の性質を利用し、自然の炭酸ガスを取り込む「瓶内二次発酵」と呼ばれる方法で造られています。酵母が元気な状態で、おりがらみの吟醸酒を瓶詰めすることで、酵母が瓶内で再び発酵し、同時に炭酸ガスを生成します。通常の醪では、この炭酸ガスは空気中に出て行ってしまうのですが、瓶詰めにより密閉されているため、炭酸ガスを閉じ込めることが出来ます。こうして出来上がるのが、きめ細かく持続性の高い気泡が特徴のスパークリング吟醸酒です。”

とのこと。

さて、お味は…

開栓時、瓶内二次発酵なんで色々手間暇かかります😁

開栓動画はこちらからご覧ください。

出羽桜 微発泡 吟醸にごり とび六 本生の開栓動画サムネイル

色は瓶の上側は透明、下側は当然にごりが沈殿。
30秒くらい頑張って、無事開栓!

上立ち香は…華やかさは控えめ、にごりの酒粕の香りの奥に果実っぽい香りがを感じる…かも、くらい。

口に含むとさらさら6+ジュワジュワが4、そして瓶内二次発酵ならでは「チクチクチクチクチクチクチクチクチクチク…」と無限に続く炭酸の刺激。
フレッシュで、元気で、爽快で、チクチク感が心地良い…、いやぁ毎年ですがやっぱり美味い🎉

香りは…和梨…洋梨…メロンの硬いとこ…熟す前バナナ。そんな青くて爽やかな香りが、シュワシュワとチクチクの間から目まぐるしく変わりながら顔を出す…、そんな感じ。

日本酒度は非公開ですが…、けっこう辛口、アルコール感はしっかりキリッと感じます。

グラスに注ぎたてのうちは。元気いっぱいシュワシュワ微発泡の印象がほとんどですが、数分経ってから飲んでみる…、落ち着いたチクチク感と、滑らかな口当たりの後に、吟醸の上品で落ち着いた香りがぐいっと前に出て、フッと切れる。急に出羽桜の王道な感じに変化😲

瓶内二次発酵なので、ただただシュワシュワしてるお酒かと思われちゃいがちですが、全然そんなことは無く…さすが”吟醸の出羽桜”の大人気銘柄、上質かつとっても楽しいお酒です!

長々と主観メインで説明をしてきましたが、公式紹介文のこのあたり…

「心躍る飲み口」
「乾杯酒から食中酒、食後酒まで幅広くお楽しみいただけます」
「微発泡の爽やかな喉越し、ドライタイプの甘すぎない風味が絶妙」
「きめ細かく持続性の高い気泡が特徴のスパークリング吟醸酒」

まさにそんな感じ、公式紹介文章が的確過ぎて凄いです😁

合いそうなおつまみは…具体的には、
串カツ、クリームチーズ酒盗和え、BBQ、カキフライ、餃子

…とかでしょうか😁

和食全般に寄り添ってくれそうですが、せっかくの辛口シュワシュワなのでクセの強いものを食べたくなる気がします

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① このお酒を造っているのはどんな酒蔵ですか?特徴も教えてください

返答: 山形県の出羽桜酒造さんです。以前、酒蔵ガイドとしてまとめた概略を引用してご紹介します。

「吟醸の出羽桜」として知られる、山形・天童の出羽桜酒造。

80年代「桜花吟醸酒」で吟醸酒ブームを切り開き、吟醸酒を“日常の美味しい酒”にした立役者。

自社精米・低温貯蔵・脱酸素装置…、品質への投資は惜しまず、今も着実な進歩を続ける質実剛健な酒蔵。

現在、当店では出羽桜酒造さんの商品を48種類取り扱っております。酒蔵のより詳しい説明や、こだわりが詰まった商品の概要やラインナップの紹介は、こちらの専用ページで詳しくご覧いただけます。
👉 [ 出羽桜酒造 の酒蔵ページはこちら ]

② 特定名称分類(純米・吟醸など)の捉え方について

質問:そのお酒の特定名称を見れば、ある程度の味の傾向はわかりますか?

返答:特定名称は、あくまで原料や精米歩合による分類ですので、いわゆる”当社比”のようなものと考えて下さい。「その蔵の商品の中」ではある程度の傾向は把握できます(純米は純米吟醸よりも旨味があり、純米大吟醸は透明感や高級感がある…など)。しかし一般的にお酒を選ぶ場合は、ひとつの酒蔵の商品ラインナップ内で選ぶことは少なく、複数の酒蔵のお酒の中から選ぶ場合は、それほど明確な指標にはなりません。仕込み水・酒米・酵母・酒母・温度経過…など、日本酒の味は無数の分岐によって左右されるので、特定名称は参考程度で把握されることをお勧めします。

③ スペック(数値)による味の予測について

質問:酒米、酵母、日本酒度などのスペックから、味を予測することはできますか?

返答:正確には予測できません。数値や原材料の種類はあくまで「点」に過ぎず、それらが複雑に絡み合って日本酒の風味を形成しています。例えば「〇〇米のお酒」を何種類か飲んで、どれも美味しかった場合でも、それは「〇〇米が優れた米だから」ではなく、「その米の特性を理解した造り手が、そのポテンシャルを引き出す造り(精米や吸水や温度管理…など)をした結果」だと思って下さい。

同じ米、同じ酵母、同じ数値でも、蔵の仕込み水や設備、造り手の技術や手のかけ方で驚くほど味は変わります。スペック表を見てお酒を選ぶ時、例えば「生酛」「純米」「〇〇米」「△△酵母」とあった場合は、「カテゴリ:時代劇」「演目:忠臣蔵」「主演〇〇」「助演△△」と書いてあるようなものです。もちろん監督さんはその酒蔵さんです。「どんな作品なのか楽しみだ」といったスタンスで楽しむことをお勧めします。

④ 醸造アルコールについて

質問:醸造アルコールが添加されているお酒は避けたほうがいいですか?悪酔いすると聞いたのですが…

返答:残念ならが「純米=善、アル添=悪」と考えている方が一定数いるのは事実ですが…、醸造アルコール添加はむしろ「キレ」や「香り」をデザインするための、高度な技術の一つであり、醸造アルコール→悪酔いと直結するものではありません。一般的に…、吟醸香(=高級エステル香)はアルコールにのみ溶けるので、アルコール添加をしたほうが香りを多く保ちやすいこと、また口当たりの滑らかさやキレが良くなるという点で使用されているものが多いので、もしかするとその「悪酔いする」と言っていた人が悪酔いしたのは…、飲みやすくて飲み過ぎてしまったのかもしれません。

⑤ 失敗しない「選び方」のコツ

質問:自分の好みに合うお酒を、どうやって見つければいいですか?

返答:御覧頂いた「酒逢店主のテイスティングレビュー」に記載のあるスペックを参考程度に見たうえで、どんな香りや口当たりなのかもサラッと確認して、特に「おすすめされているおつまみ」の傾向をチェックしてみてください。「〇〇のような香り」「〇〇な口当たり」といった感想は個人差も発生しますが、「このお酒、〇〇に合いそう」という感覚は、一番ズレが少ない共通感覚であると考え、必ず少なくとも数種類のおつまみ名を記載していますので、ご参考にして下さい。

⑥ 日本酒という「趣味」の楽しみ方

質問:自分にとって「正解の1本」をどう探せばいいですか?

返答:日本酒の「合う・合わない」は、その日の体調や疲れ具合、一緒に食べる料理、さらには一人で飲むか、誰と一緒に飲むか…でも変化します。また「自分の好みの方向」ですら、時間とともに変わっていくものです。正解を求めるよりも、「今の自分にはこれが心地よい」という一期一会の変化を楽しむ中で、無限のバリエーションに触れ、その探求のプロセス自体を楽しむのが、日本酒という趣味の醍醐味だと考えています。