このブログ記事は、地酒専門店「酒逢(さけおう)」が、入荷ごとに実際に開栓・試飲して記録しているテイスティングレビューです。商品ごとの香り、口当たり、旨み、余韻、飲み方、相性の良いおつまみを、購入前の判断材料としてできるだけ具体的に紹介しています。

※記事内に記載している価格は、入荷・味見を行った時点での価格です。価格改定などにより、ご購入時の販売価格とは異なる場合がありますので、ご注文の際は商品ページに表示されている現在の価格を必ずご確認ください。

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角のないまろやかさと、熟した柑橘・蒸し栗のような穏やかな香り。冷酒から燗まで表情豊かな秋酒|萩の鶴 晴雲秋月

角のないまろやかさと、熟した柑橘・蒸し栗のような穏やかな香り。冷酒から燗まで表情豊かな秋酒|萩の鶴 晴雲秋月

#試飲 ができる、こだわりの #地酒専門店酒逢

本日も元気に13時より営業致します!

さて、本日も美味しいお酒のご案内
宮城県の #萩野酒造 さん から #秋限定 #新入荷!

#萩の鶴晴雲秋月
1870円/720ml 3520円/1800ml
(日本酒度 +5.5 酸度 1.6 精米歩合 60% alc 15度)

*** 圧縮6行お酒紹介🍶 ***

① 関連ワード:萩の鶴/はぎのつる/宮城/萩野酒造/ちょい熟成/秋酒/火入
② 無理矢理ひと言で →【優しい口当たり・落ち着きのある”ちょい熟 ☓ やわらか辛口”】
③ 万人受け度  ★★★★★
④ ストーリー性 ★★★★☆
⑤ 推奨飲み方:キンキン・常温・ぬる燗
⑥ お勧めのアテ:茄子の煮びたし、からすみ、焼き鳥ねぎま、赤貝刺身、海老塩焼き

より詳細は以下の文章をご参照😁

*** 圧縮終わり ***

8月末現在、体感はまだ秋じゃないんですけどね(苦笑)

公式の商品紹介を以下引用して紹介!

“穏やかな香りとやさしい酸味。蔵内でじっくりと熟成し、スッキリとしながらもやわらかい飲み口に仕上がりました。
秋の味覚にそっと寄り添う味わいです。”

“抜栓後は熟成が特に進みやすいので、冷蔵保管を推奨いたします。”

とのこと。

さて、お味は…
開栓時無音。色は無色透明。
上立ち香はほんのりと熟した柑橘。少しだけ栗の皮のような甘いけど渋も感じるような香りもふわり。

口に含むと…、ふわふわ6+つるつる4、角が一切ないまろやかさ、舌で保つと少しだけ重みを感じます。
香りは”熟した柑橘”がメイン、奥の方にほのかにカスタードクリーム的な柔らかくちょっと甘みのある香りも。
ジュルジュルと奥を探るとレモンのような爽快な雰囲気、メープルシロップ的な香りも少しだけ感じる。

全体のバランス・まとまり・飲み口…、非常にいいですね😁

↑↑↑↑ ここまでキンキンのレビュー ↑↑↑↑

↓↓↓↓ ここからお燗のレビュー ↓↓↓↓

キンキンの時にはあまり感じなかった”酸”がぐいっと主張を始めるも、それも控えめ・柔らか。
そしてトータルの味の印象はより柔らかく。香りもフルーティさが一歩下がり、蒸し栗・焼き芋的な香りがその分ズイッと前に。

キンキンも燗酒も、その中間の常温の状態も、どれもそれぞれ表情があり、かつそれぞれバランスが良い。
いじくり甲斐のある懐の深〜いお酒です!

公式の商品紹介には…

>抜栓後は熟成が特に進みやすいので、冷蔵保管を推奨

こう記載がありますが…、このお味だったら、わざと熟成進めた方がもう一段お美味しくなるのでは…🤔
などと考えてしまいます。自己責任でお願いします😁

相性の良いおつまみは…
茄子の煮びたし、からすみ、焼き鳥ねぎま、赤貝刺身、海老塩焼き

とかでしょうか…、味の濃淡は問わないんですが、旨味や…”ほろ苦さ”みたいなものがあると、特にしっくりくるように思います。

もちろん #お味見 してからのご購入もできます。ぜひご用命下さいm(_ _)m
取り置き、ご相談をご希望の方はコメントをお願いします。

※ 遠方の方は、当店の通販サイトからのご注文も承っております。

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① このお酒を造っているのはどんな酒蔵ですか?特徴も教えてください

返答: 宮城県の萩野酒造さんです。以前、酒蔵ガイドとしてまとめた概略を引用してご紹介します。

天保11年創業。奥羽山脈の清冽な伏流水に恵まれた宮城県栗原市に居を構える萩野酒造。

モダンで綺麗な「萩の鶴」、伝統的な全量生酛(きもと)造りの「日輪田」という対照的な二つの銘柄を展開。2銘柄に通底するのは柔らかで清らかな、料理に寄り添う上質な酒の追求です。

「よそ行きのドレスより、着心地の良い上質なTシャツのような酒を」という想い。丁寧な仕事の中に遊び心を忍ばせ、何気ない日常に彩りを添える“上質な日常感”を醸し出す。

現在、当店では萩野酒造さんの商品を38種類取り扱っております。酒蔵のより詳しい説明や、こだわりが詰まった商品の概要やラインナップの紹介は、こちらの専用ページで詳しくご覧いただけます。
👉 [ 萩野酒造 の酒蔵ページはこちら ]

② 特定名称分類(純米・吟醸など)の捉え方について

質問:そのお酒の特定名称を見れば、ある程度の味の傾向はわかりますか?

返答:特定名称は、あくまで原料や精米歩合による分類ですので、いわゆる”当社比”のようなものと考えて下さい。「その蔵の商品の中」ではある程度の傾向は把握できます(純米は純米吟醸よりも旨味があり、純米大吟醸は透明感や高級感がある…など)。しかし一般的にお酒を選ぶ場合は、ひとつの酒蔵の商品ラインナップ内で選ぶことは少なく、複数の酒蔵のお酒の中から選ぶ場合は、それほど明確な指標にはなりません。仕込み水・酒米・酵母・酒母・温度経過…など、日本酒の味は無数の分岐によって左右されるので、特定名称は参考程度で把握されることをお勧めします。

③ スペック(数値)による味の予測について

質問:酒米、酵母、日本酒度などのスペックから、味を予測することはできますか?

返答:正確には予測できません。数値や原材料の種類はあくまで「点」に過ぎず、それらが複雑に絡み合って日本酒の風味を形成しています。例えば「〇〇米のお酒」を何種類か飲んで、どれも美味しかった場合でも、それは「〇〇米が優れた米だから」ではなく、「その米の特性を理解した造り手が、そのポテンシャルを引き出す造り(精米や吸水や温度管理…など)をした結果」だと思って下さい。

同じ米、同じ酵母、同じ数値でも、蔵の仕込み水や設備、造り手の技術や手のかけ方で驚くほど味は変わります。スペック表を見てお酒を選ぶ時、例えば「生酛」「純米」「〇〇米」「△△酵母」とあった場合は、「カテゴリ:時代劇」「演目:忠臣蔵」「主演〇〇」「助演△△」と書いてあるようなものです。もちろん監督さんはその酒蔵さんです。「どんな作品なのか楽しみだ」といったスタンスで楽しむことをお勧めします。

④ 醸造アルコールについて

質問:醸造アルコールが添加されているお酒は避けたほうがいいですか?悪酔いすると聞いたのですが…

返答:残念ならが「純米=善、アル添=悪」と考えている方が一定数いるのは事実ですが…、醸造アルコール添加はむしろ「キレ」や「香り」をデザインするための、高度な技術の一つであり、醸造アルコール→悪酔いと直結するものではありません。一般的に…、吟醸香(=高級エステル香)はアルコールにのみ溶けるので、アルコール添加をしたほうが香りを多く保ちやすいこと、また口当たりの滑らかさやキレが良くなるという点で使用されているものが多いので、もしかするとその「悪酔いする」と言っていた人が悪酔いしたのは…、飲みやすくて飲み過ぎてしまったのかもしれません。

⑤ 失敗しない「選び方」のコツ

質問:自分の好みに合うお酒を、どうやって見つければいいですか?

返答:御覧頂いた「酒逢店主のテイスティングレビュー」に記載のあるスペックを参考程度に見たうえで、どんな香りや口当たりなのかもサラッと確認して、特に「おすすめされているおつまみ」の傾向をチェックしてみてください。「〇〇のような香り」「〇〇な口当たり」といった感想は個人差も発生しますが、「このお酒、〇〇に合いそう」という感覚は、一番ズレが少ない共通感覚であると考え、必ず少なくとも数種類のおつまみ名を記載していますので、ご参考にして下さい。

⑥ 日本酒という「趣味」の楽しみ方

質問:自分にとって「正解の1本」をどう探せばいいですか?

返答:日本酒の「合う・合わない」は、その日の体調や疲れ具合、一緒に食べる料理、さらには一人で飲むか、誰と一緒に飲むか…でも変化します。また「自分の好みの方向」ですら、時間とともに変わっていくものです。正解を求めるよりも、「今の自分にはこれが心地よい」という一期一会の変化を楽しむ中で、無限のバリエーションに触れ、その探求のプロセス自体を楽しむのが、日本酒という趣味の醍醐味だと考えています。