この味見ログは、地酒専門店「酒逢」が実際に開栓・試飲してまとめたレビューです。お酒のコンセプトや酒蔵の思い、造りの背景から、香り・味わい・飲み方・相性の良いおつまみまで、詳しく紹介しています。

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国権 本醸造 R7BY 酒蔵熟成|冷酒・常温・燗で楽しめる滑らかな熟成酒

国権 本醸造 R7BY 酒蔵熟成|冷酒・常温・燗で楽しめる滑らかな熟成酒

#試飲 ができる、こだわりの #地酒専門店 #SAKEOH酒逢

本日も元気に13時より営業致します!

さて本日も美味しいお酒のご案内

福島県南会津町の #国権酒造 さんから、ちょっと面白いお酒が入荷😁

#国権本醸造R7BY酒蔵熟成
2200円/1800ml
(日本酒度 +2.0 酸度 1.3 精米歩合65% alc 15度)

*** 圧縮6行お酒紹介🍶 ***

① 関連ワード:国権/こっけん/福島/国権酒造/本醸造/酒米:夢の香/R7BY/熟成ロット/酒蔵熟成
② 無理矢理ひと言で →【しっかり熟成、綺麗で滑らか・冷も常温も燗もOK】
③ 万人受け度  ★★★★☆
④ ストーリー性 ★★★★★
⑤ 推奨飲み方:キンキン・常温・熱燗
⑥ お勧めのアテ:茄子の煮びたし、肉じゃが、烏賊一夜干し炙り、海老塩焼き、いわしの梅煮

より詳細は以下の文章をご参照😁

*** 圧縮終わり ***

この「国権 本醸造 R7BY」なんですが…、国権酒造の大定番である「国権 本醸造」以外に「国権 本醸造 R7BY」という別商品が存在する、というわけではありません。

ベースになっているのは、もちろん大定番「国権 本醸造」。

国権酒造さんの公式商品紹介では、レギュラー商品の中でも特に長く愛飲されている一本として紹介されていて「冷やで良く、燗でまた良し。」という、まさに日常の晩酌酒ど真ん中のお酒です😁

じゃあ何で今回はわざわざ商品名に「R7BY酒蔵熟成」と付けて紹介をしているのかというと…

先日、国権酒造の細井社長とお会いした際に、「酒逢さん、これいい感じで熟成できたからいる?」

みたいな感じでおすすめしてもらったのが、この「国権 本醸造 R7BY 酒蔵熟成」でした😁

つまり、普段から販売されている定番の「国権 本醸造」のうち、令和7酒造年度に造られたお酒を蔵元で寝かせていたところ、熟成具合が良い感じになったのでおすすめしていただいた、という一本。(なお今回は720mlは無く、1800mlのみの入荷)

ちなみに瓶詰め日は直近なので、瓶詰め後に熟成したのではなく、酒蔵でタンク熟成からの瓶詰めということになります。

※ 注記
R7BY=令和7酒造年度。
【令和7酒造年度】は、2025年7月1日〜2026年6月30日までを指します。
ただ、実際に日本酒の仕込みが本格化するのは秋から翌年の春にかけて。なので、このR7BYのお酒は、ざっくり言えば2025年秋〜2026年春に仕込まれたお酒ということになります。
今回味見しているのが2026年10月なので、仕込み時期から考えると、およそ半年〜1年ほど時間を重ねている計算になります。

新しく「熟成酒」として企画された商品ではなく、いつもの定番酒の中から、蔵元さんが「今いい感じですよ」と勧めてくれた熟成ロット、ということです。

こういうの、お客さんに話すネタも物語も特別感もあるから、酒屋としては結構嬉しいんですよね😁

さて肝心のお味は…!

開栓時無音。色は少なからず色ついてるかと思ったら、全くの無色透明。
しかし上立ち香は…カラメルやメープルシロップを思わせる「しっかり熟成」。
だけど「しっかり熟成」にたまにある「これは…お燗しないと無理かな…」的な感じは無く、とっても綺麗な熟成香。

口に含むと…
ふわふわ5+つるつる5、滑るように口中に広がります。
熟成の角の取れた感じと、国権の超軟水仕込みと、たぶん両方のおかげなんでしょうけど、極めて滑らか。

香りは…、やはり「カラメル」「メープルシロップ」がメイン。
ジュルジュルと香りの奥を探ると、わずかにレモンのような爽快な香りもチラリと。

喉を通すとストンと落ちて、含み香はわずかにカラメル。
舌の上には旨みと、わずかながら熟成っぽい渋がしばらく居座ってフェードアウト。

蔵元からは温度に関しては特に聞いてませんでしたが、絶対お燗が美味しいやつなのでもちろんチェック🍶

だいぶ熱めにしてみましたが…熱々の状態でもうすでに滑らかで優しい。
カラメルの香りがもう一段前に来て、舌ざわりがもう一段柔らかくなります。

本領発揮は熱燗〜人肌燗だと思いますので、ぜひお試し下さい!

合わせるおつまみは…、具体名を言うなら
茄子の煮びたし、肉じゃが、烏賊一夜干し炙り、海老塩焼き、いわしの梅煮

とかでしょうか。

基本和食ならOKだと思いますが、せっかくの熟成感と香りですので…、ヒトクセあるお料理の方がしっくりくるかと思います。

皆様もぜひお試しください。

もちろん #お味見 してからのご購入もできます。ぜひご用命下さいm(_ _)m

取り置き、ご相談をご希望の方はコメントをお願いします。
※ 遠方の方は、当店の通販サイトからのご注文も承っております。

このお酒の在庫状況・ご購入はこちら:

※ この商品は一升瓶(1800ml)のみのお取り扱いです。

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この記事について

この記事は、地酒専門店 酒逢の店主を中心に、スタッフが実際に商品を試飲し、その際の記録や酒蔵からの情報をもとに作成しています。 酒逢について

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① このお酒を造っているのはどんな酒蔵ですか?特徴も教えてください

返答: 福島県の国権酒造さんです。以前、酒蔵ガイドとしてまとめた概略を引用してご紹介します。

明治10年創業。数メートルの積雪に覆われる豪雪地帯、そして国内最高レベルの低硬度を誇る「超軟水」が湧き出る福島県南会津に居を構える国権酒造。

地酒王国・福島でも別格の「11年連続金賞」という実績を誇る。「正直な酒」を掲げ、伝説の名杜氏から受け継がれた緻密な技術を尽くし、超軟水の良さを素直に引き出した「柔らかく・綺麗で・優しい」味わいを醸す。

軽快な「てふ」・精緻な「一吉」、他にも多彩な表情を持つ「国権」の銘柄たち。南会津の自然と人の温かさを瓶に詰め込んだような、優しくも芯の強い、飾らない真っ直ぐな味わいを醸し続ける実直な蔵です。

現在、当店では国権酒造さんの商品を42種類取り扱っております。酒蔵のより詳しい説明や、こだわりが詰まった商品の概要やラインナップの紹介は、こちらの専用ページで詳しくご覧いただけます。
👉 [ 国権酒造 の酒蔵ページはこちら ]

② 特定名称分類(純米・吟醸など)の捉え方について

質問:そのお酒の特定名称を見れば、ある程度の味の傾向はわかりますか?

返答:特定名称は、あくまで原料や精米歩合による分類ですので、いわゆる”当社比”のようなものと考えて下さい。「その蔵の商品の中」ではある程度の傾向は把握できます(純米は純米吟醸よりも旨味があり、純米大吟醸は透明感や高級感がある…など)。しかし一般的にお酒を選ぶ場合は、ひとつの酒蔵の商品ラインナップ内で選ぶことは少なく、複数の酒蔵のお酒の中から選ぶ場合は、それほど明確な指標にはなりません。仕込み水・酒米・酵母・酒母・温度経過…など、日本酒の味は無数の分岐によって左右されるので、特定名称は参考程度で把握されることをお勧めします。

③ スペック(数値)による味の予測について

質問:酒米、酵母、日本酒度などのスペックから、味を予測することはできますか?

返答:正確には予測できません。数値や原材料の種類はあくまで「点」に過ぎず、それらが複雑に絡み合って日本酒の風味を形成しています。例えば「〇〇米のお酒」を何種類か飲んで、どれも美味しかった場合でも、それは「〇〇米が優れた米だから」ではなく、「その米の特性を理解した造り手が、そのポテンシャルを引き出す造り(精米や吸水や温度管理…など)をした結果」だと思って下さい。

同じ米、同じ酵母、同じ数値でも、蔵の仕込み水や設備、造り手の技術や手のかけ方で驚くほど味は変わります。スペック表を見てお酒を選ぶ時、例えば「生酛」「純米」「〇〇米」「△△酵母」とあった場合は、「カテゴリ:時代劇」「演目:忠臣蔵」「主演〇〇」「助演△△」と書いてあるようなものです。もちろん監督さんはその酒蔵さんです。「どんな作品なのか楽しみだ」といったスタンスで楽しむことをお勧めします。

④ 醸造アルコールについて

質問:醸造アルコールが添加されているお酒は避けたほうがいいですか?悪酔いすると聞いたのですが…

返答:残念ならが「純米=善、アル添=悪」と考えている方が一定数いるのは事実ですが…、醸造アルコール添加はむしろ「キレ」や「香り」をデザインするための、高度な技術の一つであり、醸造アルコール→悪酔いと直結するものではありません。一般的に…、吟醸香(=高級エステル香)はアルコールにのみ溶けるので、アルコール添加をしたほうが香りを多く保ちやすいこと、また口当たりの滑らかさやキレが良くなるという点で使用されているものが多いので、もしかするとその「悪酔いする」と言っていた人が悪酔いしたのは…、飲みやすくて飲み過ぎてしまったのかもしれません。

⑤ 失敗しない「選び方」のコツ

質問:自分の好みに合うお酒を、どうやって見つければいいですか?

返答:御覧頂いた「酒逢店主のテイスティングレビュー」に記載のあるスペックを参考程度に見たうえで、どんな香りや口当たりなのかもサラッと確認して、特に「おすすめされているおつまみ」の傾向をチェックしてみてください。「〇〇のような香り」「〇〇な口当たり」といった感想は個人差も発生しますが、「このお酒、〇〇に合いそう」という感覚は、一番ズレが少ない共通感覚であると考え、必ず少なくとも数種類のおつまみ名を記載していますので、ご参考にして下さい。

⑥ 日本酒という「趣味」の楽しみ方

質問:自分にとって「正解の1本」をどう探せばいいですか?

返答:日本酒の「合う・合わない」は、その日の体調や疲れ具合、一緒に食べる料理、さらには一人で飲むか、誰と一緒に飲むか…でも変化します。また「自分の好みの方向」ですら、時間とともに変わっていくものです。正解を求めるよりも、「今の自分にはこれが心地よい」という一期一会の変化を楽しむ中で、無限のバリエーションに触れ、その探求のプロセス自体を楽しむのが、日本酒という趣味の醍醐味だと考えています。