このブログ記事は、地酒専門店「酒逢(さけおう)」が、入荷ごとに実際に開栓・試飲して記録しているテイスティングレビューです。商品ごとの香り、口当たり、旨み、余韻、飲み方、相性の良いおつまみを、購入前の判断材料としてできるだけ具体的に紹介しています。

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ワイングラスで、ゆっくりと香り楽しんで飲みたい | 南部美人 大吟醸、生ゆばや赤貝に寄り添うお上品な風格

ワイングラスで、ゆっくりと香り楽しんで飲みたい | 南部美人 大吟醸、生ゆばや赤貝に寄り添うお上品な風格

【定番酒・酒逢店主の味見ログ再投稿】

こちらの投稿は、当店が自信を持っておすすめする各酒蔵の「定番品」のテイスティングレビューを再構成・再投稿したものです。

大人気商品だからこそ定番化され、年間販売用に作るからこそ「この味でこの価格でいいの?」となりがちな定番酒ですが…、季節限定品とは異なり、常に安定したクオリティなので、わざわざ入荷のたびに味見やレビューはしておりません。

しかし2025年に通販サイト立ち上げた際に、改めてテイスティングした詳細を再投稿しますので、ぜひご参考になさって下さい。

※ブログ内の価格表記は投稿当時のものです。価格改定が行われている場合がございますので、最新の価格は必ずリンク先の通販ページにてご確認ください。


今回は、世界を股にかけて愛される岩手の名酒「南部美人 大吟醸」のレビューをお届けします。

#南部美人大吟醸
4235円/720ml
(日本酒度 +5 酸度 1.3 精米歩合 40% alc 16度)

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018で「最高金賞」を受賞した、まさに実力派の一本です。

*** 圧縮6行お酒紹介🍶 ***

① 関連ワード:南部美人/なんぶびじん/岩手/大吟醸/岩手県産”結の香”/ジョバンニ・ほか/火入
② 無理矢理ひと言で →【軽快で伸びやか、滑らか、そしてお上品】
③ 万人受け度  ★★★★★
④ ストーリー性 ★★★★★
⑤ 推奨飲み方:キンキン・常温
⑥ お勧めのアテ:和風おせち、生ゆば、肉巻きアスパラ、しめさば、赤貝刺身

より詳細は以下の文章をご参照😁

*** 圧縮終わり ***

ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018で「最高金賞」受賞酒。

公式HPの記述は以下

”南部美人の大吟醸は、岩手県産の「結の香」を中心に半分以下まで磨きあげて仕込んだ特別な日本酒です。
華やかな香りとしっとりと綺麗な酒質の中に、甘みと旨味もしっかり残っているバランスの整った淡麗な大吟醸です。
現在、ニューヨークの一流レストランでも提供されています。”

とのこと。まぁ、ここまでの情報だけでも…だいぶ”ワイングラスでおいし”そうですよね🥂😁

さて、お味は…
開栓時、ほぼ無音。
色は無色透明、上立ち香は青い果実のような爽やかな香り。派手さはなく清冽な雰囲気。
口に含むと…つるつると滑らか。軽快で伸びやか、滑らか、そしてお上品。

まず感じる香りは、カスタードのようなお上品な甘さのある香り。
空気を含むと…適度に熟したバナナ、奥の方にはスターフルーツのような青い爽やかさも。

公式の記載の…
>華やかな香りとしっとりと綺麗な酒質の中に、甘みと旨味もしっかり残っているバランスの整った淡麗な大吟醸
んー、まさにそれ!

温度が常温に近づくにつれて、口当たりがより滑らかに。
多めにワイングラスに注いで、じっくりゆっくり飲んで頂きたいですね😁

おつまみは、具体的には…
和風おせち、生ゆば、肉巻きアスパラ、しめさば、赤貝刺身

とかでしょうか。
個人的には、ほんのり香る”青い香り”が特徴的でお上品で好きなので…、少しクセのある香りのものとかいいかなぁ…と😁

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※こちらの商品は「720ml(四合瓶)」サイズのみの展開となります。

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① このお酒を造っているのはどんな酒蔵ですか?特徴も教えてください

返答: 岩手県の南部美人さんです。以前、酒蔵ガイドとしてまとめた概略を引用してご紹介します。

明治35年創業。真冬には氷点下10度を下回る厳寒の地、名勝・折爪馬仙峡を望む岩手県二戸市に居を構える、南部美人。

厳しくも豊かな自然が、南部杜氏の伝統技法と溶け合い、酒に端正な輪郭と気品を与えます。その研ぎ澄まされた品質は、日本のみならず広く世界中のファンを虜にしています。

「飲む人を笑顔にする、太陽のような酒を」を信念とし、伝統を重んじながらも、日本酒の可能性を更新し続ける情熱的な蔵。

現在、当店では南部美人さんの商品を17種類取り扱っております。酒蔵のより詳しい説明や、こだわりが詰まった商品の概要やラインナップの紹介は、こちらの専用ページで詳しくご覧いただけます。
👉 [ 南部美人 の酒蔵ページはこちら ]

② 特定名称分類(純米・吟醸など)の捉え方について

質問:そのお酒の特定名称を見れば、ある程度の味の傾向はわかりますか?

返答:特定名称は、あくまで原料や精米歩合による分類ですので、いわゆる”当社比”のようなものと考えて下さい。「その蔵の商品の中」ではある程度の傾向は把握できます(純米は純米吟醸よりも旨味があり、純米大吟醸は透明感や高級感がある…など)。しかし一般的にお酒を選ぶ場合は、ひとつの酒蔵の商品ラインナップ内で選ぶことは少なく、複数の酒蔵のお酒の中から選ぶ場合は、それほど明確な指標にはなりません。仕込み水・酒米・酵母・酒母・温度経過…など、日本酒の味は無数の分岐によって左右されるので、特定名称は参考程度で把握されることをお勧めします。

③ スペック(数値)による味の予測について

質問:酒米、酵母、日本酒度などのスペックから、味を予測することはできますか?

返答:正確には予測できません。数値や原材料の種類はあくまで「点」に過ぎず、それらが複雑に絡み合って日本酒の風味を形成しています。例えば「〇〇米のお酒」を何種類か飲んで、どれも美味しかった場合でも、それは「〇〇米が優れた米だから」ではなく、「その米の特性を理解した造り手が、そのポテンシャルを引き出す造り(精米や吸水や温度管理…など)をした結果」だと思って下さい。

同じ米、同じ酵母、同じ数値でも、蔵の仕込み水や設備、造り手の技術や手のかけ方で驚くほど味は変わります。スペック表を見てお酒を選ぶ時、例えば「生酛」「純米」「〇〇米」「△△酵母」とあった場合は、「カテゴリ:時代劇」「演目:忠臣蔵」「主演〇〇」「助演△△」と書いてあるようなものです。もちろん監督さんはその酒蔵さんです。「どんな作品なのか楽しみだ」といったスタンスで楽しむことをお勧めします。

④ 醸造アルコールについて

質問:醸造アルコールが添加されているお酒は避けたほうがいいですか?悪酔いすると聞いたのですが…

返答:残念ならが「純米=善、アル添=悪」と考えている方が一定数いるのは事実ですが…、醸造アルコール添加はむしろ「キレ」や「香り」をデザインするための、高度な技術の一つであり、醸造アルコール→悪酔いと直結するものではありません。一般的に…、吟醸香(=高級エステル香)はアルコールにのみ溶けるので、アルコール添加をしたほうが香りを多く保ちやすいこと、また口当たりの滑らかさやキレが良くなるという点で使用されているものが多いので、もしかするとその「悪酔いする」と言っていた人が悪酔いしたのは…、飲みやすくて飲み過ぎてしまったのかもしれません。

⑤ 失敗しない「選び方」のコツ

質問:自分の好みに合うお酒を、どうやって見つければいいですか?

返答:御覧頂いた「酒逢店主のテイスティングレビュー」に記載のあるスペックを参考程度に見たうえで、どんな香りや口当たりなのかもサラッと確認して、特に「おすすめされているおつまみ」の傾向をチェックしてみてください。「〇〇のような香り」「〇〇な口当たり」といった感想は個人差も発生しますが、「このお酒、〇〇に合いそう」という感覚は、一番ズレが少ない共通感覚であると考え、必ず少なくとも数種類のおつまみ名を記載していますので、ご参考にして下さい。

⑥ 日本酒という「趣味」の楽しみ方

質問:自分にとって「正解の1本」をどう探せばいいですか?

返答:日本酒の「合う・合わない」は、その日の体調や疲れ具合、一緒に食べる料理、さらには一人で飲むか、誰と一緒に飲むか…でも変化します。また「自分の好みの方向」ですら、時間とともに変わっていくものです。正解を求めるよりも、「今の自分にはこれが心地よい」という一期一会の変化を楽しむ中で、無限のバリエーションに触れ、その探求のプロセス自体を楽しむのが、日本酒という趣味の醍醐味だと考えています。