このブログ記事は、地酒専門店「酒逢(さけおう)」が、入荷ごとに実際に開栓・試飲して記録しているテイスティングレビューです。商品ごとの香り、口当たり、旨み、余韻、飲み方、相性の良いおつまみを、購入前の判断材料としてできるだけ具体的に紹介しています。

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軽快ながら芯のある、実力派純米酒 | 一乃谷 純、驚きの良心的価格で愉しむ福井の美酒

軽快ながら芯のある、実力派純米酒 | 一乃谷 純、驚きの良心的価格で愉しむ福井の美酒

【定番酒・酒逢店主の味見ログ再投稿】

こちらの投稿は、当店が自信を持っておすすめする各酒蔵の「定番品」のテイスティングレビューを再構成・再投稿したものです。

大人気商品だからこそ定番化され、年間販売用に作るからこそ「この味でこの価格でいいの?」となりがちな定番酒ですが…、季節限定品とは異なり、常に安定したクオリティなので、わざわざ入荷のたびに味見やレビューはしておりません。

しかし2025年に通販サイト立ち上げた際に、改めてテイスティングした詳細を再投稿しますので、ぜひご参考になさって下さい。

※ブログ内の価格表記は投稿当時のものです。価格改定が行われている場合がございますので、最新の価格は必ずリンク先の通販ページにてご確認ください。


今回は、福井県・宇野酒造場が醸す、驚くほど良心的な価格と確かな実力を兼ね備えた一本「一乃谷(いちのたに) 純米酒 純」のレビューをお届けします。

#一乃谷純米酒純
1375円/720ml 2750円/1800ml
(日本酒度・酸度:非公開 精米歩合 55% alc 15度)

*** 圧縮6行お酒紹介🍶 ***

① 関連ワード:一乃谷/いちのたに/福井/純米酒/五百万石/火入
② 無理矢理ひと言で →【軽快ながら芯のある純米酒・冷でも燗でもコスパも良し】
③ 万人受け度  ★★★★☆
④ ストーリー性 ★★★★☆
⑤ 推奨飲み方:常温・お燗
⑥ お勧めのアテ:里芋の煮物、クリームチーズ酒盗和え、肉巻きアスパラ、甘えび刺身、鯛のカルパッチョ

より詳細は以下の文章をご参照😁

*** 圧縮終わり ***

公式HPの記述が…無い😭
なかなか昨今珍しいパターンですが…、一乃谷さんお酒美味しい割に価格設定が超良心的なのでヨシ(๑•̀ㅂ•́)و✧

お味は…
開栓時無音。色は無色透明。
上立ち香は控えめで、柔らかな旨味の優しい味なんだろうなぁと予期させる雰囲気。

まずは常温で。
口に含むと…、つるつるさらり。非常に軽く…まさに「絹のように」口中を滑りながら広がっていく感じ。
名水100選の指定を受けた「お清水(おしょうず)」を組み上げて仕込んでるから…だけではないと思いますが、非常に綺麗なタッチ。

香りは…若いバナナのような、少し青くて爽やかな香り。奥の方に僅かにレモンのような爽快さも。

とはいえ、全体的な雰囲気は「香り系」では無く、”軽快なタッチだけどしっかりとした純米酒”といった感じ。
勝手なイメージですが、頭よくてメガネかけてるけど細マッチョな感じ(知らんけど)

これは燗上がりも期待大です😁

さてお燗!かなり熱めにお燗をしてみたら…
青い香りは控えめに、全体のバランスがもう一段飲みやすく、もう一段ふわふわになった感じ。
全体の印象がガラッと変わった…わけじゃないんですが、常温かお燗かどっちが美味しいかと問われたら…お燗一択かもしれないです。
細かいバランスが更に整った…といった感じ。

ほんと色々なパターンがあるんですよね。だからお燗って面白い!

燗冷まし状態になると…飲みやすさはそのままに、少しだけ青い香りと甘みが戻って来る。
これも、熱めの燗 → ゆっくり冷めゆく味変化を楽しむのが楽しいかなぁと😁

おつまみは、具体的には…
里芋の煮物、クリームチーズ酒盗和え、肉巻きアスパラ、甘えび刺身、鯛のカルパッチョ

とかでしょうか。
ちょっとだけクセがあるおつまみが合うように思いました🤤

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① このお酒を造っているのはどんな酒蔵ですか?特徴も教えてください

返答: 福井県の宇野酒造場さんです。以前、酒蔵ガイドとしてまとめた概略を引用してご紹介します。

元和5年(1620年)創業。四方を険しい山々に囲まれ、冬には深い雪に閉ざされる福井県大野盆地。名水百選「御清水(おしょうず)」が湧き出るこの地で、400年以上酒造りを続けています。

福井県で初めて能登杜氏を招聘し、昭和初期からいち早く鉄筋蔵への建て替えや完全冷房蔵化など、時代に先駆けた環境整備を断行。大野の自然の恵みと能登杜氏の技術が融合し「一乃谷」の凛とした透明感ある酒質を醸しています。

全国新酒鑑評会で金賞を重ねる高い技術力もさることながら、特筆すべきは「斗瓶中取り」シリーズの圧倒的な美味さ、そして気軽に手の届く価格設定。一口含めば誰しもが驚くその完成度は、理屈抜きに食卓を贅沢に変えてくれる、店主が自信を持っておすすめしたい逸品です。

現在、当店では宇野酒造場さんの商品を10種類取り扱っております。酒蔵のより詳しい説明や、こだわりが詰まった商品の概要やラインナップの紹介は、こちらの専用ページで詳しくご覧いただけます。
👉 [ 宇野酒造場 の酒蔵ページはこちら ]

② 特定名称分類(純米・吟醸など)の捉え方について

質問:そのお酒の特定名称を見れば、ある程度の味の傾向はわかりますか?

返答:特定名称は、あくまで原料や精米歩合による分類ですので、いわゆる”当社比”のようなものと考えて下さい。「その蔵の商品の中」ではある程度の傾向は把握できます(純米は純米吟醸よりも旨味があり、純米大吟醸は透明感や高級感がある…など)。しかし一般的にお酒を選ぶ場合は、ひとつの酒蔵の商品ラインナップ内で選ぶことは少なく、複数の酒蔵のお酒の中から選ぶ場合は、それほど明確な指標にはなりません。仕込み水・酒米・酵母・酒母・温度経過…など、日本酒の味は無数の分岐によって左右されるので、特定名称は参考程度で把握されることをお勧めします。

③ スペック(数値)による味の予測について

質問:酒米、酵母、日本酒度などのスペックから、味を予測することはできますか?

返答:正確には予測できません。数値や原材料の種類はあくまで「点」に過ぎず、それらが複雑に絡み合って日本酒の風味を形成しています。例えば「〇〇米のお酒」を何種類か飲んで、どれも美味しかった場合でも、それは「〇〇米が優れた米だから」ではなく、「その米の特性を理解した造り手が、そのポテンシャルを引き出す造り(精米や吸水や温度管理…など)をした結果」だと思って下さい。

同じ米、同じ酵母、同じ数値でも、蔵の仕込み水や設備、造り手の技術や手のかけ方で驚くほど味は変わります。スペック表を見てお酒を選ぶ時、例えば「生酛」「純米」「〇〇米」「△△酵母」とあった場合は、「カテゴリ:時代劇」「演目:忠臣蔵」「主演〇〇」「助演△△」と書いてあるようなものです。もちろん監督さんはその酒蔵さんです。「どんな作品なのか楽しみだ」といったスタンスで楽しむことをお勧めします。

④ 醸造アルコールについて

質問:醸造アルコールが添加されているお酒は避けたほうがいいですか?悪酔いすると聞いたのですが…

返答:残念ならが「純米=善、アル添=悪」と考えている方が一定数いるのは事実ですが…、醸造アルコール添加はむしろ「キレ」や「香り」をデザインするための、高度な技術の一つであり、醸造アルコール→悪酔いと直結するものではありません。一般的に…、吟醸香(=高級エステル香)はアルコールにのみ溶けるので、アルコール添加をしたほうが香りを多く保ちやすいこと、また口当たりの滑らかさやキレが良くなるという点で使用されているものが多いので、もしかするとその「悪酔いする」と言っていた人が悪酔いしたのは…、飲みやすくて飲み過ぎてしまったのかもしれません。

⑤ 失敗しない「選び方」のコツ

質問:自分の好みに合うお酒を、どうやって見つければいいですか?

返答:御覧頂いた「酒逢店主のテイスティングレビュー」に記載のあるスペックを参考程度に見たうえで、どんな香りや口当たりなのかもサラッと確認して、特に「おすすめされているおつまみ」の傾向をチェックしてみてください。「〇〇のような香り」「〇〇な口当たり」といった感想は個人差も発生しますが、「このお酒、〇〇に合いそう」という感覚は、一番ズレが少ない共通感覚であると考え、必ず少なくとも数種類のおつまみ名を記載していますので、ご参考にして下さい。

⑥ 日本酒という「趣味」の楽しみ方

質問:自分にとって「正解の1本」をどう探せばいいですか?

返答:日本酒の「合う・合わない」は、その日の体調や疲れ具合、一緒に食べる料理、さらには一人で飲むか、誰と一緒に飲むか…でも変化します。また「自分の好みの方向」ですら、時間とともに変わっていくものです。正解を求めるよりも、「今の自分にはこれが心地よい」という一期一会の変化を楽しむ中で、無限のバリエーションに触れ、その探求のプロセス自体を楽しむのが、日本酒という趣味の醍醐味だと考えています。