日本酒度でざっくり探す

このページは、日本酒の味わいの尺度である「甘口・辛口(日本酒度)」からお酒を探せるページです。

日本酒の味わいを表す尺度のひとつに「甘口・辛口」があります。これは感覚だけではなく、醸造過程における「残糖量(エキス分)」と「アルコール度数」の関係によって導き出される数値(=日本酒度)に基づいています。

▶ 日本酒の「甘辛」が決まる仕組み・選び方など

酵母による「糖」の分解と数値の変化

日本酒は、お米のでんぷんを糖化した「糖」を、酵母がアルコールと二酸化炭素に分解することで造られます。この工程で「糖」がどれくらいお酒の中に残っているのかを表す数値が日本酒度です。

  • 辛口(日本酒度のプラス側): 酵母による発酵が進み、お酒の中に残る「糖」が少なくなるほど、比重が軽くなり数値はプラスに振れます。糖分が少ないため、口当たりはスッキリと引き締まった印象になります。
  • 甘口(日本酒度のマイナス側): 意図的に「糖」を多く残した状態では、比重が重くなり数値はマイナスに振れます。残った糖分によって、濃醇でまろやかな甘みが感じられるようになります。

数値だけで測れない「体感の甘辛」

実際には、これに「酸度」が加わることで体感の甘辛は変化します。例えば、糖分が多くても酸度が高ければスッキリと感じ、逆に糖分が少なくても酸度が低ければ柔らかく甘く感じることがあります。しかし、お酒選びの第一の指標として「糖がどの程度残っているか」を知ることは、非常に重要な指標となります。

料理との合わせ方の目安

お酒のボリューム感(糖の量)を料理に合わせるのが、ペアリングの基本のひとつです。

  • 淡麗・辛口: お刺身や塩焼きなど、素材を活かした淡白な料理の邪魔をせず、口の中を洗い流してくれます。
  • 濃醇・甘口: 煮付け、味噌仕立て、タレの焼き鳥など、味の濃い料理のボリューム感に同調し、旨みを引き立てます。

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🍶 日本酒度(甘口・辛口)に関するよくある質問

質問1:日本酒の話題で「辛口」というワードを良く聞きますが、「辛口」とはどういう味ですか?

「辛口」は味ではなく、アルコール感を表す言葉だと考えて下さい。 当然ですが「辛口」でも別に「辛い(からい)」訳ではありません。英語だと”spicy”ではなく”dry”となります。日本酒は主原料であるお米を糖化して、酵母がその糖をアルコールにしてくれることで出来上がります。どんどんと酵母による発酵(アルコールへの変換)が進んで、糖が少ない状態になると「辛口」、逆にアルコール発酵が進み切る前にしぼってしまうと、甘さが多く残る「甘口」になります。

味としては口に含んだ時に「ピリピリとしたアルコール感」があれば辛口、「あまりアルコール感は強く感じず、甘さを多く感じる」ものは甘口と考えて下さい。辛口甘口の判定には日本酒度という指数があり、+方向に数字が大きいとどんどん辛口、−に数字が大きくなるとどんどん甘口になります。

質問2:では日本酒度がプラス圏なら、「辛口」なんですか?

プラス圏なら辛口…ではありません。 一般的には+3くらいから辛口、+6くらいから大辛口、+10くらいから超辛口といった表記がされることがあり、これが業界的な相場感となっています。

なお、世の中的には「甘口じゃない」(ほぼ合ってる)「飲みやすい」(わからなくもない)という意味や、人によっては「美味しい」(それはちょっと無理がある)ことまで「辛口」という言葉に含めて使っている方も多いので、「辛口の酒探してるんだけど…」は、酒屋が接客する時に「このお客様の”辛口”は”どの辛口”だろうか…」と戸惑うワードNO.1だったりします(笑)

質問3:結局、お酒の商品名にある「辛口」「甘口」などの表示をどう捉えたらいいですか?

お酒を探す手がかり・指標の一つとしてお考え下さい。 辛口だから絶対美味しい訳でもないし、「辛口という味」が決まってるわけでもありません。手がかりとして判断する一例としては…
・「辛口」→「甘くないのは確実」→「日々の晩酌に汎用性あるだろう」
・「大辛口」→「甘さ少なめ・アルコール感強めは確定」→「白身魚のお刺身とかにもハズさないだろう」
といった感じです。様々あるお酒の味を表す要素の一つとして捉えて頂くのが良いと思います。