地酒専門店「酒逢」の店主が、入荷ごとに実際に開栓・試飲して記録しているテイスティングレビューの一覧です。

各商品ごとの具体的な香り、口当たり、旨み、余韻、おすすめの飲み方(温度帯)から、相性の良いおつまみ(ペアリング)まで、ご購入前の安心な判断材料としていただけるよう、できるだけ詳しくご紹介しています。あなたにぴったりの最高の1本を選ぶ参考に、ぜひご活用ください。

店主の味見ログ

吟醸造りの王道を往く、自他共に認める「酒の芸術品」 | 満寿泉 純米大吟醸、兵庫県多可町産・粒選りの山田錦が織りなす格調

2026年05月06日

吟醸造りの王道を往く、自他共に認める「酒の芸術品」 | 満寿泉 純米大吟醸、兵庫県多可町産・粒選りの山田錦が織りなす格調

富山・桝田酒造店の看板銘柄「満寿泉 純米大吟醸」を試飲。契約栽培の大粒な山田錦を使い、低温でじっくり醸された「吟醸造りの王道」とも言える一本です。おだやかな香りとまろやかな口当たり、そして雑味皆無な「酒の芸術品」の味を詳しく解説します。

モダンなアプローチで表現する、古くも新しい「生酛」の味 わい| 出羽桜 純米大吟醸 生もと仕込み、芯の強さと華やかさのバランス

2026年05月06日

モダンなアプローチで表現する、古くも新しい「生酛」の味 わい| 出羽桜 純米大吟醸 生もと仕込み、芯の強さと華やかさのバランス

山形・出羽桜酒造が「不易流行」を掲げて醸す「純米大吟醸 生もと仕込み」を試飲。生酛特有の芯の強さを持ちながら、出羽桜らしい華やかさが調和したモダンな仕上がりです。洋梨や生クリームを思わせる上品な香りと、目がとろけるような滑らかな旨味の正体を詳しく解説します。

山廃が苦手な人にこそ飲んでほしい、驚きの飲みやすさ | 国権 山廃純米、超軟水で醸す山廃仕込みの絶妙な奥行き

2026年05月06日

山廃が苦手な人にこそ飲んでほしい、驚きの飲みやすさ | 国権 山廃純米、超軟水で醸す山廃仕込みの絶妙な奥行き

福島・国権酒造の「国権 山廃純米」を試飲。酒造好適米「夢の香」を使用し、山廃造りの深味はありながら、飲みやすさも実現。日本有数の超軟水を用い、山廃独特の風味を活かし、しっかりとした腰の強さとスッキリしたキレの共演が魅力の逸品。その飲みやすくも奥深い味を詳しく説明します。

かつおのたたきや炙りサーモン、旨味あふれる魚介と共に | 手取川 名流 大辛口、和食の美味しさをキリリと引き立てる名脇役

2026年05月06日

かつおのたたきや炙りサーモン、旨味あふれる魚介と共に | 手取川 名流 大辛口、和食の美味しさをキリリと引き立てる名脇役

かつおのたたき、炙りサーモン、あゆの塩焼きなど、旨味の強い魚介料理と相性抜群です。大辛口ならではのキリリとした表情が、食材の脂や旨味を嫌味なく引き立てます。ひじき煮やだし巻き玉子といった家庭的な和食にも幅広く寄り添う、食中酒としての万能さを伝授します。

「重力を感じない」レベルで、口の中がふわっふわ | 国権 純米吟醸 銅ラベル、葡萄の果皮のようなお上品な余韻に浸る

2026年05月06日

「重力を感じない」レベルで、口の中がふわっふわ | 国権 純米吟醸 銅ラベル、葡萄の果皮のようなお上品な余韻に浸る

口に含んだ瞬間に広がる、国権酒造ならではの「さらさら・ふわふわ」とした極めて柔らかい質感が特徴。葡萄の果皮や種の近くで感じるような、微かな苦味を伴うお上品な香りと複雑味が心地よいアクセント。喉を通すと綺麗に消え、舌の上にわずかな旨味が残る…そそんな飲みやすくも奥行きのある味わいを詳しく説明します。

口当たりは…さらさら8+とろり2、まさに「シルクのように」広がる口どけ | 南部美人 純米大吟醸 心白、派手すぎず芯のある優雅な余韻

2026年05月06日

口当たりは…さらさら8+とろり2、まさに「シルクのように」広がる口どけ | 南部美人 純米大吟醸 心白、派手すぎず芯のある優雅な余韻

口に含んだ瞬間、ふわりと広がる「さらさら・とろり」とした極上の質感が特徴。酒米の「心白」をイメージしたラベルデザインそのままに、山田錦の柔らかな旨味が優雅にまとまっています。火入れながらもお上品できっちりとした吟醸香が漂う、その贅沢な飲み心地を詳細に綴っています。

「とろり」と広がる落ち着きと、カスタードのような甘い香り | 出羽桜 純米吟醸 出羽燦々 誕生記念酒 本生、高級な葡萄や青リンゴが香る贅沢なひととき

2026年05月06日

「とろり」と広がる落ち着きと、カスタードのような甘い香り | 出羽桜 純米吟醸 出羽燦々 誕生記念酒 本生、高級な葡萄や青リンゴが香る贅沢なひととき

口に含んだ瞬間に感じる、落ち着きがありながらも力強い「とろり」としたアタックが特徴。高級な葡萄や食べ頃の青リンゴ、さらにはカスタードクリームを思わせる甘い香りがぐいっと広がります。生酒特有のフレッシュな質感と、ボリューム感のある旨味が織りなす圧倒的な満足度を綴ります。

まさに"てふてふ"と舞う、重さを一切感じない「ふわふわ」の極致 | 国権 てふ 純米生貯蔵酒、さらさらと消える魔法のような飲み口

2026年05月06日

まさに"てふてふ"と舞う、重さを一切感じない「ふわふわ」の極致 | 国権 てふ 純米生貯蔵酒、さらさらと消える魔法のような飲み口

口に含んだ瞬間、まさに名は体を表すの例え通りの「てふてふ」のような、極めてふわふわな口当たりに驚かされます。日本酒度±0ながら甘ったるさは皆無で、最後までさらさらと軽快。喉を通した後に舌の上へわずかに残る旨味と、綺麗なキレが織りなす上質な余韻を綴ります。

この味でこの価格?手取川の大定番は、味・コスパ・万能食中酒っぷりも凄かった! | 手取川 酒魂 純米吟醸、喉ごし爽やかな吟香の絶妙な調和

2026年05月06日

この味でこの価格?手取川の大定番は、味・コスパ・万能食中酒っぷりも凄かった! | 手取川 酒魂 純米吟醸、喉ごし爽やかな吟香の絶妙な調和

石川・吉田酒造店の顔とも言えるロングセラー「手取川 酒魂 純米吟醸」を試飲。爽やかな吟香と、すっきりとした喉ごしが絶妙に調和した、食中酒として最適な純米吟醸。圧倒的なコストパフォーマンスと、完成された味わいを詳しく解説します。

「ちょいリッチ」を通り越した、"まぁあリッチ!!"が爆誕 | 天明 純米大吟醸 山田錦×夢の香、重層的な香りと甘味が押し寄せる

2026年05月06日

「ちょいリッチ」を通り越した、"まぁあリッチ!!"が爆誕 | 天明 純米大吟醸 山田錦×夢の香、重層的な香りと甘味が押し寄せる

福島・曙酒造の「天明 まぁあリッチ47 純米大吟醸」を試飲。米価高騰にも負けず、山田錦40%×夢の香47%という黄金比のコンセプトを貫いた一献です。自社酵母NATSUKIが織りなす華やかな香りと、福島を代表する酒米「夢の香」らしい優しい甘みのバランスを詳しく解説します。

シルクのような口当たり…からの香りの大爆発 | 南部美人 純米吟醸 生酒、りんご系とバナナ系の華やかな香りにうっとり

2026年05月04日

シルクのような口当たり…からの香りの大爆発 | 南部美人 純米吟醸 生酒、りんご系とバナナ系の華やかな香りにうっとり

岩手・南部美人が醸す「純米吟醸 生酒」を試飲。生酒特有の重さが少なく、軽快ですっきりとした後味が特徴です。優しい香りと味わいが絶妙に調和し、ブランドイメージのど真ん中を行く「太陽のようなお酒」を詳しく解説します。

繁桝 夏に夢る雪 純米大吟醸 にごり酒

2026年05月01日

名は体を表す「夏に夢る雪」、幻のように淡く雪のようにとける爽快さ | 繁桝 夏に夢る雪 純米大吟醸にごり酒、低温発酵が醸すソフトな味わい

口に含んだ瞬間に感じる、スーッと柔らかい口当たりとほのかなトロミ。表面を彩る酒粕の香りの奥に、高級な洋梨やかぼすの果皮のような爽やかさが顔を覗かせます。日本酒度-2ながら甘ったるさは皆無で、最後は綺麗なキレとわずかな甘酒感だけが残る、その魔法のような質感を綴ります。

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🍶 日本酒の選び方・楽しみ方についてのよくある質問(クリックで展開)

① 特定名称分類(純米・吟醸など)の捉え方について

質問:そのお酒の特定名称を見れば、ある程度の味の傾向はわかりますか?

返答:特定名称は、あくまで原料や精米歩合による分類ですので、いわゆる”当社比”のようなものと考えて下さい。「その蔵の商品の中」ではある程度の傾向は把握できます(純米は純米吟醸よりも旨味があり、純米大吟醸は透明感や高級感がある…など)。しかし一般的にお酒を選ぶ場合は、ひとつの酒蔵の商品ラインナップ内で選ぶことは少なく、複数の酒蔵のラインナップの中からお酒を選ぶ場合は、それほど明確な指標にはなりません。仕込み水・酒米・酵母・酒母・温度経過…など、日本酒の味は無数の分岐によって左右されるので、特定名称は参考程度で把握されることをお勧めします。

② スペック(数値)による味の予測について

質問:酒米、酵母、日本酒度などのスペックから、味を予測することはできますか?

返答:正確には予測できません。数値や原材料の種類はあくまで「点」に過ぎず、それらが複雑に絡み合って日本酒の風味を形成しています。例えば「〇〇米のお酒」を何種類か飲んで、どれも美味しかった場合でも、それは「〇〇米が優れた米だから」ではなく、「その米の特性を理解した造り手が、そのポテンシャルを引き出す造り(精米や吸水や温度管理…など)をした結果」だと思って下さい。

同じ米、同じ酵母、同じ数値でも、蔵の仕込み水や設備、造り手の技術や手のかけ方で驚くほど味は変わります。スペック表を見てお酒を選ぶ時、例えば「生酛」「純米」「〇〇米」「△△酵母」とあった場合は、「カテゴリ:時代劇」「演目:忠臣蔵」「主演〇〇」「助演△△」と書いてあるようなものです。もちろん監督さんはその酒蔵さんです。「どんな作品なのか楽しみだ」といったスタンスで楽しむことをお勧めします。

③ 醸造アルコールについて

質問:醸造アルコールが添加されているお酒は避けたほうがいいですか?悪酔いすると聞いたのですが…

返答:残念ならが「純米=善、アル添=悪」と考えている方が一定数いるのは事実ですが…、醸造アルコール添加はむしろ「キレ」や「香り」をデザインするための、高度な技術の一つであり、醸造アルコール→悪酔いと直結するものではありません。一般的に…、吟醸香(=高級エステル香)はアルコールにのみ溶けるので、アルコール添加をしたほうが香りを多く保ちやすいこと、また口当たりの滑らかさやキレが良くなるという点で使用されているものが多いので、もしかするとその「悪酔いする」と言っていた人が悪酔いしたのは…、飲みやすくて飲み過ぎてしまったのかもしれません。

④ 失敗しない「選び方」のコツ

質問:自分の好みに合うお酒を、どうやって見つければいいですか?

返答:御覧頂いた「酒逢店主のテイスティングレビュー」に記載のあるスペックを参考程度に見たうえで、どんな香りや口当たりなのかもサラッと確認して、特に「おすすめされているおつまみ」の傾向をチェックしてみてください。「〇〇のような香り」「〇〇な口当たり」といった感想は個人差も発生しますが、「このお酒、〇〇に合いそう」という感覚は、一番ズレが少ない共通感覚であると考え、必ず少なくとも数種類のおつまみ名を記載していますので、ご参考にして下さい。

⑤ 日本酒という「趣味」の楽しみ方

質問:自分にとっての「正解の1本」をどう探せばいいですか?

返答:日本酒の「合う・合わない」は、その日の体調や疲れ具合、一緒に食べる料理、さらには一人で飲むか、誰と一緒に飲むか…でも変化します。また「自分の好みの方向」ですら、時間とともに変わっていくものです。正解を求めるよりも、「今の自分にはこれが心地よい」という一期一会の変化を楽しむ中で、無限のバリエーションに触れ、その探求のプロセス自体を楽しむのが、日本酒という趣味の醍醐味だと考えています。