地酒専門店「酒逢」の店主が、入荷ごとに実際に開栓・試飲して記録しているテイスティングレビューの一覧です。

各商品ごとの具体的な香り、口当たり、旨み、余韻、おすすめの飲み方(温度帯)から、相性の良いおつまみ(ペアリング)まで、ご購入前の安心な判断材料としていただけるよう、できるだけ詳しくご紹介しています。あなたにぴったりの最高の1本を選ぶ参考に、ぜひご活用ください。

店主の味見ログ

柔らかジューシー・足腰しっかり・生酛ビギナーにもおすすめ!|かたの桜 生酛純米 愛山 無濾過生原酒

2026年07月14日

柔らかジューシー・足腰しっかり・生酛ビギナーにもおすすめ!|かたの桜 生酛純米 愛山 無濾過生原酒

大阪府交野市・山野酒造の「かたの桜 生酛純米 無濾過生原酒 愛山」を実際に試飲。愛山らしいふくよかな旨味に、生酛由来の酸とヨーグルトのような香りが重なる、柔らかくジューシーな生酒です。鶏南蛮漬け、レバニラ炒め、カキフライ、ぶり大根などとの相性も紹介します。

リンゴ酸が弾ける爽快な夏酒|山本 純米吟醸 ドキドキ

2026年07月11日

リンゴ酸が弾ける爽快な夏酒|山本 純米吟醸 ドキドキ

秋田県・山本酒造店の夏季限定酒「山本 純米吟醸 ドキドキ」を実際に試飲。リンゴ酸高生産性酵母が生み出す、はっさくを思わせる柑橘系の香りと、ジュワッと広がる爽快な酸味が特徴です。生ハム、タイ風春雨サラダ、カマンベール、BBQなどとの相性も詳しく紹介します。

甘・旨・酸・苦が絶妙に調和する食中酒|天明 山田錦×北海道産彗星

2026年07月07日

甘・旨・酸・苦が絶妙に調和する食中酒|天明 山田錦×北海道産彗星

福島県・曙酒造の「天明 山田錦×北海道産彗星 SINGLE LIMITED EDITION」を試飲。会津産山田錦のふくよかな旨味と、北海道雨竜産彗星の軽快さを組み合わせた限定酒です。バナナや洋梨、レモンを思わせる香りに、甘味・旨味・酸味・苦味が繊細に調和。鶏南蛮漬け、クリームチーズのみそ漬けなどと好相性です。

高アル×超辛口、自由に遊べる酒|出羽桜 純米吟醸 バリ辛

2026年07月04日

高アル×超辛口、自由に遊べる酒|出羽桜 純米吟醸 バリ辛

出羽桜 純米吟醸 バリ辛は、アルコール度数20度のしっかりした骨格を持つ超辛口酒。ストレートでは濃密で力強く、ロックにすると林檎の香りと上品な旨味、キレの良い辛口感が軽快に楽しめます。ソーダ割りでも美味しく、餃子、唐揚げ、ぶり照り焼きなど旨味のある料理と好相性です。

リンゴ酸が爽快で軽快!夏限定メガネ|夏のメガネ専用

2026年06月30日

リンゴ酸が爽快で軽快!夏限定メガネ|夏のメガネ専用

宮城県・萩野酒造の「夏のメガネ専用」を試飲。リンゴ酸由来の爽やかな酸味が特徴の、夏限定メガネ専用です。軽快なリンゴの香りに、つるつるとした口当たり、細やかで柔らかな酸がジュワジュワと広がる爽快な味わい。鶏南蛮漬け、モッツァレラとトマト、BBQ、甘エビ唐揚げなどと好相性です。

シルキーでスムーズ、飲み疲れしない低アル夏酒|満寿泉 PERO

2026年06月27日

シルキーでスムーズ、飲み疲れしない低アル夏酒|満寿泉 PERO

富山県・桝田酒造店の「満寿泉 純米吟醸 PERO 火入」を試飲。アルコール度数12度の軽やかな低アルコール純米吟醸です。シルキーでスムーズな口当たりに、ヨーグルトや林檎を思わせる香り、品の良い柔らかな甘味が広がる、飲みやすさと味わいを両立した夏酒。長芋千切り、ごぼうマヨ風味、鴨ロースなどと好相性です。

軽快×ジューシー×キレ、クイクイ進む危険なお酒|山本 純米吟醸 フォレストグリーン

2026年06月26日

軽快×ジューシー×キレ、クイクイ進む危険なお酒|山本 純米吟醸 フォレストグリーン

秋田県・山本酒造店の「山本 純米吟醸 フォレストグリーン」を試飲。大潟村産美郷錦を100%使用した限定純米吟醸です。和梨や洋梨、レモンを思わせる爽快な香りと、さらさら軽快でジューシーな口当たり、心地よい酸のキレが特徴。鶏の唐揚げ、ヤムウンセン、BBQ、炙りサーモンなどと好相性です。

繊細で滑らか、湧き上がるゴージャスな果実香|作 純米吟醸 雄町

2026年06月25日

繊細で滑らか、湧き上がるゴージャスな果実香|作 純米吟醸 雄町

三重県・清水清三郎商店の「作 純米吟醸 雄町」を試飲。岡山県産雄町を55%まで磨いた限定プリント瓶シリーズです。食べ頃のメロン、熟れたマスカット、洋梨、シャインマスカットを思わせる華やかな果実香と、シルクのように繊細で滑らかな口当たりが魅力。ドライいちじく、BBQ、ホタルイカのバター醤油などと好相性です。

お値段以上にも程がある絶品普通酒・自宅常備しておきたい鉄板な食中酒|満寿泉 マス印からくち

2026年06月23日

お値段以上にも程がある絶品普通酒・自宅常備しておきたい鉄板な食中酒|満寿泉 マス印からくち

満寿泉 マス印からくちは、冷酒からお燗まで幅広く楽しめる定番の晩酌酒。控えめな香りとふわふわ滑らかな口当たり、燗酒で広がる炊きたてのお米のような穏やかな香りが特徴です。長芋千切り、生ゆば、酒盗、寿司、おでんなど、昔ながらの和食と好相性です。

まさに甘露。穏やかな香り、優しい旨味と甘み、そして透明感|一生青春 純米酒

2026年06月20日

まさに甘露。穏やかな香り、優しい旨味と甘み、そして透明感|一生青春 純米酒

福島県・曙酒造の「一生青春 純米酒」を試飲。穏やかな香り、優しい旨味と甘み、透明感が魅力の看板純米酒。さらさら8+ふわふわ2の絹のような口当たりで、青リンゴや柑橘を思わせる軽やかさも。和風おせち、肉じゃが、すき焼き、ぶり大根などと好相性です。

冷でも燗でも柔らか軽快。全和食に寄り添う辛口特別純米|萩の鶴 辛口特別純米

2026年06月19日

冷でも燗でも柔らか軽快。全和食に寄り添う辛口特別純米|萩の鶴 辛口特別純米

萩の鶴 辛口特別純米は、クラシックな和食全般と合わせやすい辛口食中酒。冷酒では軽快で透明感のある飲み口、燗酒では柔らかな旨味と甘い香りが楽しめます。長芋千切り、焼き鳥ささみわさび、牛すじ煮込み、かつおのたたき、海老塩焼きなどと好相性です。

鬼コスパ・濃厚芳醇なのに飲みやすい金陵の大看板|金陵 濃醇純米

2026年06月18日

鬼コスパ・濃厚芳醇なのに飲みやすい金陵の大看板|金陵 濃醇純米

香川県・西野金陵の「金陵 濃醇純米」を試飲。米本来の旨味とコクをしっかり感じながら、つるつる柔らかく飲みやすい純米酒。常温では熟した柑橘と旨味、お燗では蒸した紅芋のような甘い香りと旨味が広がります。おでん、チヂミ、メンチカツなどと好相性です。

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🍶 日本酒の選び方・楽しみ方についてのよくある質問(クリックで展開)

① 特定名称分類(純米・吟醸など)の捉え方について

質問:そのお酒の特定名称を見れば、ある程度の味の傾向はわかりますか?

返答:特定名称は、あくまで原料や精米歩合による分類ですので、いわゆる”当社比”のようなものと考えて下さい。「その蔵の商品の中」ではある程度の傾向は把握できます(純米は純米吟醸よりも旨味があり、純米大吟醸は透明感や高級感がある…など)。しかし一般的にお酒を選ぶ場合は、ひとつの酒蔵の商品ラインナップ内で選ぶことは少なく、複数の酒蔵のラインナップの中からお酒を選ぶ場合は、それほど明確な指標にはなりません。仕込み水・酒米・酵母・酒母・温度経過…など、日本酒の味は無数の分岐によって左右されるので、特定名称は参考程度で把握されることをお勧めします。

② スペック(数値)による味の予測について

質問:酒米、酵母、日本酒度などのスペックから、味を予測することはできますか?

返答:正確には予測できません。数値や原材料の種類はあくまで「点」に過ぎず、それらが複雑に絡み合って日本酒の風味を形成しています。例えば「〇〇米のお酒」を何種類か飲んで、どれも美味しかった場合でも、それは「〇〇米が優れた米だから」ではなく、「その米の特性を理解した造り手が、そのポテンシャルを引き出す造り(精米や吸水や温度管理…など)をした結果」だと思って下さい。

同じ米、同じ酵母、同じ数値でも、蔵の仕込み水や設備、造り手の技術や手のかけ方で驚くほど味は変わります。スペック表を見てお酒を選ぶ時、例えば「生酛」「純米」「〇〇米」「△△酵母」とあった場合は、「カテゴリ:時代劇」「演目:忠臣蔵」「主演〇〇」「助演△△」と書いてあるようなものです。もちろん監督さんはその酒蔵さんです。「どんな作品なのか楽しみだ」といったスタンスで楽しむことをお勧めします。

③ 醸造アルコールについて

質問:醸造アルコールが添加されているお酒は避けたほうがいいですか?悪酔いすると聞いたのですが…

返答:残念ならが「純米=善、アル添=悪」と考えている方が一定数いるのは事実ですが…、醸造アルコール添加はむしろ「キレ」や「香り」をデザインするための、高度な技術の一つであり、醸造アルコール→悪酔いと直結するものではありません。一般的に…、吟醸香(=高級エステル香)はアルコールにのみ溶けるので、アルコール添加をしたほうが香りを多く保ちやすいこと、また口当たりの滑らかさやキレが良くなるという点で使用されているものが多いので、もしかするとその「悪酔いする」と言っていた人が悪酔いしたのは…、飲みやすくて飲み過ぎてしまったのかもしれません。

④ 失敗しない「選び方」のコツ

質問:自分の好みに合うお酒を、どうやって見つければいいですか?

返答:御覧頂いた「酒逢店主のテイスティングレビュー」に記載のあるスペックを参考程度に見たうえで、どんな香りや口当たりなのかもサラッと確認して、特に「おすすめされているおつまみ」の傾向をチェックしてみてください。「〇〇のような香り」「〇〇な口当たり」といった感想は個人差も発生しますが、「このお酒、〇〇に合いそう」という感覚は、一番ズレが少ない共通感覚であると考え、必ず少なくとも数種類のおつまみ名を記載していますので、ご参考にして下さい。

⑤ 日本酒という「趣味」の楽しみ方

質問:自分にとっての「正解の1本」をどう探せばいいですか?

返答:日本酒の「合う・合わない」は、その日の体調や疲れ具合、一緒に食べる料理、さらには一人で飲むか、誰と一緒に飲むか…でも変化します。また「自分の好みの方向」ですら、時間とともに変わっていくものです。正解を求めるよりも、「今の自分にはこれが心地よい」という一期一会の変化を楽しむ中で、無限のバリエーションに触れ、その探求のプロセス自体を楽しむのが、日本酒という趣味の醍醐味だと考えています。